ABOUT

岩手県岩泉町にて1989年(平成元年)に登り窯を1年掛けて築き、平成2年から全ての作品を岩泉町で産出した粘土と南部赤松を使用して生み出してきました

 陶芸は土と炎との戦いの連続です。土の持つ存在感を表現すべく日夜努力して参りましたが、いつの間にか時代は令和となり私も70歳を超える年齢となりました。これまで多くの作品を森水窯から生み出して参りましたが、愛着あるこの子たちの行く末を考える時が近づいてきたようです。皆様のお手元で普段使いの陶器として可愛がって頂けましたら幸いです。
掲載させて頂いた作品は一つ一つろくろをひいて作り上げたものですので、サイズ、形、色が少しずつではありますが違いがあります。その辺りはどうぞご容赦願います。

 岩泉町は耐火粘土の産地です。かつてはこの粘土で釜石製鉄所の溶鉱炉の耐火煉瓦を作っていましたが、製鉄所は閉炉となり耐火煉瓦を生産することもなくなりました。亜久亜工房では、その耐火粘土を譲り受けそれを原料としています。そして耐火粘土に長石や岩泉町内で見つけた少し赤い粘土を調合し、独自の粘土を生み出すまで20年あまりの歳月がかかりました。
 森水窯で使用する燃料は岩泉町で採れる赤松です。赤松と言えばグルメの方にはピンとくるかと思いますが、岩泉町は松茸の名産地でありその松茸を育むのが赤松なのです。松茸を採るためには赤松山を恒常的に間伐してきれいにしなければなりません。その間伐した赤松が亜久亜工房森水窯の燃料になるのです。登り窯には赤松が最高の燃料なのです。赤松の薪で思ったように温度をコントロールできます。岩泉の赤松には、深謝の念でいっぱいです。

そんな岩泉町の大地に育てられた亜久亜工房森水窯の陶芸品を気に入って頂けましたら岩泉町へも遊びにいらしてください。